JFCプロジェクトの研修として
鰹節工場の見学に行ってきました
焼津の「新丸正」さん
ブログで香りをお伝えできないのが残念ですが
駐車場に降り立ったときから良い香りが漂っておりました
最初に鰹節の製造についてレクチャーを受け
続いて鰹漁の現状について
世界の漁場から教えて頂きました
その後白衣をまとって工場見学へ
ちょうど煮熟と言われる過程が終わり
煮上がった鰹を手作業で骨抜きしているところでした
その後はクッカーにて蒸煮殺菌を行い
焙乾の行程に・・・
ここで使用される焼津式乾燥機というのは
焼津オリジナルだそうで焙乾の際ファンで循環させるのだそうです
横の窓には薪がセットされていました
その後急造庫に移動して2~3週間で荒節の出来上がりです
焼津では諸事情から本枯節の製造は行っていないようです
その後も用途によって乾燥具合を変えています
新丸正さんの場合製造から
削り、商品化まで一貫して行っているそうです
諸処にこの会社のこだわりが感じられ
涙ぐましい努力が伺えます
考えてみたら、鰹節は
和食文化の根幹にある物です
国ももっと保存する動きがあっても良さそうなものです
大きな工場では
火入れなどの辛い作業は外国人の仕事になっているそうで
日本人がやらなくなったら
誰が技術を伝承していくのでしょう
世界でうま味が注目されて需要が高まった頃
中国が一大産業として鰹節を生産するのでしょうか?
本家の日本が置いて行かれるのが見えているようです
鰹漁にしても
日本は小さな舟で漁に行き、自主規制の下で漁をしていますが
外国の組織的な漁では漁獲量も比較にならないようです
大量に捕った鰹も国を挙げて工場を作り
缶詰にして世界中に売り出していて
ますます需要が高まっているようです
小さなこの工場が
伝統を守って作り続けられるのだろうかと
本当に心配になりました
私たちに出来ることは
安さに走るのでは無く正しい物を見極めて
消費して守っていくことでしょうか
貴重な体験の機会を頂きありがとうございました