プロから学ぶ日本の食文化 だし

プロから学ぶ日本の食文化 だし




 日本人のDNAを作り上げた和食
昔はどの家庭でも普通に作ってきた物を
なぜか敷居が高いと思う人が増えたこの頃
「昔に戻ることは退化では無い」
むしろその意味を知り,伝え続けるようになったとき
それは進化になるのでは無いかと思っています


そんなわけで、本日は和食料理の中心にあるだしについてお伝えしました
講師は肴町で彩席かわかみという割烹の店主川上哲宏さん
お客様との会話を大切にしながら
好みのものを食べてもらいたいという姿勢で
季節の物を丁寧に仕込んだ料理は好評です

一番だしを構成する
かつおとこんぶを中心にお話し頂きました

その後はだしの体験と
調理デモの後、実際に作って頂いて
試食をして頂きました


だしの取り方もお伝えしました
おうちと違うとのお声でしたが
こんぶを低温で煮出す理由や
かつお節は火を強くして沸騰直前で投入する
その理由など
理解して頂けると
だしも身近になるかなと思います

離乳食期の赤ちゃんのママが参加して下さいました
このグループではついでに赤ちゃん用のご飯も作っていました
こういう気転が利くのも良いですね
そしてこの赤ちゃんが食べる食べる
どうやら美味しいだしを知ってしまったらしいです
この子がいつまでも美味しいだしを食べられますようにと
心から願っています

食を取り巻く環境はじわじわと変わりつつあります
経済至上主義の中で
大切な物が失われつつあります
温暖化は北の湖の海水温を上げ
昆布の不漁が続いています
絶滅するのでは無いかとも言われています

日本では現政権下で廃止された種子法
大切な米、麦、大豆の種を大企業に売り渡せという政府
和食に欠かせない水すらも
売り渡そうとしています
命より経済だそうです
大丈夫か?これからの日本


話は戻って

調理のメニューは
精進揚げだし
豚肉のハリハリ煮

精進揚げは,高野豆腐にレンコンのすり下ろしを挟んで揚げ
べっこう餡をかけて頂きます

豚肉のハリハリ煮は
だしをひいて、そのだしで煮ただけ

どちらもだしがポイントで
おいしくできあがりました


また、究極のだしを体験して頂くためのお吸い物は
プロによりきちんと仕立てられたお椀です
いつもながら川上さんの絶品のお椀でした
焼きなすと,もみじ鯛 名残と旬を味わいました

正月前の講座ということで
少しおめでたい物をと思い
奥井海生堂さんの吉祥昆布を揚げて付けました
昆布の話もかつお節の話もまだまだ尽きませんが
短い時間の中では伝えきれませんね

今回、浜による昆布の味わいの違いを体験してみたくて
昨日から,全く同じ条件で水出ししたこんぶを
皆さんで試して頂きました
興味深い結果でした

毎年、タイトルはそう変わらず
大人の料理講座ということで
魚、米、味噌、醤油、お茶、だし、、、という内容ですが
講師の先生方も毎回少しずつ違う内容で開催して下さるので
リピートして頂いてもまた違うことが学べると思います
何より事業として費用を頂いて開催し
それら全てを皆さんに還元している講座ですので
とってもお得です

また来年も開催できるように頑張りますので
是非機会を逃すことの無いように
ホームページの年間計画を時々覗いてみて下さい


さて次は
一番だしで煮込むおでん
オディン屋は11月24日肴町ストリートマルシェにて
学生さんと開催します




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